私たちのプロジェクト「SleepTech-Microbiome Project」が目指している世界って、一言でいうと「睡眠の質を、科学の力でもっとパーソナルなものにしよう」ということなのです。これまでの睡眠改善って、「寝る前にスマホを見ない」とか「温かいミルクを飲む」とか、どちらかというと経験則に基づいたものが多かったと思うんです。でも、私たちはそこに「スリープテック」という武器を持ち込みました。
ウェアラブルデバイスで可視化する睡眠データ
ウェアラブルデバイスで日々の睡眠データをきっちり計測して、何が良くて何がダメなのかを客観的な数字で見る。さらに面白いのが、そこにもう一つ、「マイクロバイオーム」、つまり腸内細菌の視点を加えたこと。お腹の中にいる無数の菌たちが、実は私たちの睡眠に非常に影響を与えているという最新の研究結果に初めて聞いたときは本当に驚きました。
この「睡眠データ」と「腸内データ」という、今まで誰も繋げてこなかった二つのビッグデータを掛け合わせることで、一人ひとりに最適化された、全く新しい睡眠ソリューションが生まれるんじゃないかって、本気でワクワクしているのです。
データから具体的なアクションへ
このプロジェクトに関わっていて特に僕が「これは注目すべきことになるぞ」と感じているのは、集めたデータをただ眺めるんじゃなくて、「じゃあ、明日から何をすればいいの?」という具体的なアクションに繋げられる可能性です。
例えば、僕の睡眠データから「夜中に何度も目が覚めてしまう(中途覚醒が多い)」という課題が見つかったとします。それと同時に、腸内フローラの検査で「GABAを産生する特定の善玉菌が少ない」という事実が判明したとしましょう。この二つの情報が揃ったとき、初めて「なるほど、僕の睡眠の悩みは、もしかしたら腸内環境が原因で、リラックス効果のあるGABAが不足しているからかもしれない」という仮説が立てられるわけです。
ここまで分かれば、やるべきことは明確です。ただやみくもに睡眠薬に頼るんじゃなくて、GABAを多く含む食材を摂ったり、その善玉菌が喜ぶような食事を心がけたりする。そんな風に、データに基づいて自分の生活をデザインしていけるようになるって、非常にないですか?
パーソナライズレシピで実践する腸活
そこで、個人的に「こんなことができたら最高だな」って考えているのが、「自分データ」に基づいたパーソナライズレシピの開発なんです。あくまで僕の個人的なアイデアですけど、例えばさっきの「GABA不足」のケースなら、こんな「夜の腸活リラックススープ」なんてどうでしょう。
GABAが豊富なトマトをベースに、腸内細菌のエサになる食物繊維が豊富なきのこやごぼう、そして睡眠ホルモンの材料になるトリプトファンを含む鶏肉なんかを入れるんです。味付けは発酵食品の味噌で決まり。これなら、美味しく食事を楽しみながら、睡眠の質と腸内環境の両方にアプローチできますよね。
GABAたっぷり腸活スープ(1人分)
材料:
- 鶏むね肉 or ササミ ... 50g
- カットトマト缶 ... 150g
- しめじ、エリンギなどお好みのきのこ ... 1/4パック
- ごぼう(ささがき)... 20g
- 味噌 ... 大さじ1
- コンソメ顆粒 ... 小さじ1/2
- 水 ... 150ml
- オリーブオイル ... 小さじ1
- お好みで粉チーズやパセリ
作り方:
- 小鍋にオリーブオイルを熱し、一口大に切った鶏肉を炒めます。
- 鶏肉の色が変わったら、トマト缶、水、コンソメ、ささがきごぼう、きのこを加えて中火で煮ます。
- ごぼうが柔らかくなったら火を止め、味噌を溶き入れて完成!
- 器に盛って、お好みで粉チーズやパセリを振ると風味が増しますよ。
データに基づく新しい時代のセルフケア
こんな風に、自分の体から得られた客観的なデータという「根拠」を持って、日々の食事や生活習慣を選んでいく。それが当たり前になる未来を、このプロジェクトは作ろうとしています。自分の体の声をデータとして聞き、それに応えてあげるというのは、これからの時代の新しいセルフケアの形だと思うんです。
もちろん、まだ研究は始まったばかりで、解明すべきことは山ほどあります。でも、自分の体と対話しながら、日々のパフォーマンスを高めていくというアプローチは、考えるだけで本当に面白い。このプロジェクトの一員として、そんな未来の実現に少しでも貢献できることが、今から楽しみで仕方ないのです。